コマツ、中国で石炭機械の4工場売却 現地メーカー2社に

コマツは21日、石炭用の鉱山機械を生産する中国の4工場を、現地の炭鉱用機械メーカー2社に売却すると発表した。世界的な脱炭素の流れを受けて石炭需要の減少を見込んでおり、固定費を削減する。
売却金額は非公表。コマツは「連結業績への影響は軽微」と説明している。
売却する4工場は2017年に買収した米ジョイ・グローバル(現コマツマイニング)が山東省、安徽省、黒竜江省に持つ拠点。地下坑道が崩れないように支える機械「ルーフサポート」の部品などを生産してきた。鶏西市庚辰電機製造と南京六合煤鉱機械に売却する。
コマツは脱炭素を見据え、世界で石炭関連の生産再編を進めている。21年1月に米国バージニア州の工場を閉鎖し、米国、オーストラリア、英国のコンベヤー事業の売却なども公表してきた。