共同購入ECのカウシェ、家電販売を開始 利用者2.5倍へ
日用品や食料品を共同購入できるアプリのカウシェ(東京・渋谷)は家電の取り扱いを始めた。キッチン家電を中心に300点をそろえた。商品群の拡充と低価格で購入できる点を消費者に訴え、2022年中にダウンロード数を足元から2.5倍となる100万を目指す。

24日からロボット掃除機やトースターなどがカウシェのアプリ内で購入できるようになった。販売事業者の月額費用やサイト構築費などは無料。取引先の開拓を進め、家電の商品群は22年中に3000点まで増やす計画だ。
アプリは事業者が商品を出品し、制限時間内に購入希望者が複数人集まれば売買が成立する共同購入型の仕組み。消費者がSNS(交流サイト)で共同購入する知人などを募る動きに結びつくため、事業者は広告宣伝費を抑えて価格に還元できる。
ただ大手ECサイトと比較すると、一部商品の価格がほぼ変わらないケースもある。「一緒に購入することによるユーザー同士のお得感の体験」(カウシェの門奈剣平最高経営責任者=CEO)を広げ、規模の拡大で価格競争力を高めていく。
アプリは20年9月にリリース。ダウンロード数は約40万まで到達し、流通総額は計画以上に伸びているという。将来的にはインテリアや化粧品まで手を広げる方針で、門奈CEOは「総合EC化を進めていく」と語る。