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片倉工業のTOB延長 筆頭株主オアシス、第三者に株売却

片倉工業は21日、会長と社長によるMBO(経営陣が参加する買収)に伴い実施されているTOB(株式公開買い付け)の期間が2022年1月11日まで延長されると発表した。当初は21年12月21日にTOBが終了する予定だった。同日、筆頭株主だった香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが保有株を第三者に売却したことを確認したとも発表した。オアシスはTOBに応募する予定だった。

片倉は11月、中核の不動産開発などで長期的な視野での先行投資が必要になるとして、MBOを通じて株式を非公開化する方針を発表していた。佐野公哉会長と上甲亮祐社長が折半出資する会社(かたくら)が、11月9日から1株あたり2150円でのTOBを実施している。

オアシスは片倉株を10.57%保有する筆頭株主だったが、20日に保有する片倉株を鹿児島東インド会社(鹿児島県大島郡、重田光時代表取締役)に売却した。鹿児島東インドは取得した片倉株をグループ会社に譲渡する予定としている。

11月の時点でオアシスはTOBに応募する契約を結んでいた。契約には、片倉の持続的な成長に貢献するとオアシスが判断した第三者がTOB価格より大幅に高い価格で買い付ける提案をしてきた場合は、オアシスは応募義務に拘束されないことが盛り込まれていた。

12月16日にオアシスからかたくらに連絡があった。15日に鹿児島東インド会社からオアシスの保有株を買い付けたいとの申し入れを受けたとの内容で、かたくらはオアシスに応募契約に沿ってTOBに応募するよう要請した。

かたくらは鹿児島東インドの重田氏とも面談し、重田氏から片倉の上場を維持して中長期的な株式の保有を行う目的でオアシスから片倉株を取得する意向を示されたという。

オアシスは18日、鹿児島東インドがTOB価格に10%程度上乗せした価格で片倉株を取得する意向で、かたくらがその価格を上回る価格にTOB価格を引き上げない限り鹿児島東インドに片倉株を売却するとかたくらに伝えた。オアシスは応募契約には違反しないと主張した。

鹿児島東インドは20日、かたくらに片倉株を取得したと伝えた。かたくらは21日、オアシス・マネジメントが第三者に株式を売却したことが重要事項の変更に当たるとしてTOBの訂正届け出書を関東財務局に提出した。

TOBは発行済み株式(自社株など除く)の3分の2以上の応募で成立する。片倉工業の経営陣は鹿児島東インド会社のTOBへの応募の可能性などについて「今後も継続して協議していく」としている。片倉工業は「MBOに引き続き取り組む方針には変わりない」としている。

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