百貨店売上高、2月20.4%増 外出機会が増え販売好調

日本百貨店協会(東京・中央)が23日発表した2月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比20.4%増と12カ月連続のプラスだった。高額品が好調だった。外出機会が増え、卒業式などのイベント需要があり、衣料品は27.6%増えた。
2022年2月にまん延防止等重点措置が発令されていたことによる反動増もあった。新型コロナウイルス感染拡大前の19年と比べると、3.2%減の水準まで回復している。インバウンド(訪日外国人)も好調で、免税売上高は前年同月比4.1倍となった。
全品目が前年を上回った。各社のバレンタイン商戦も好調で、菓子は20.2%増と18カ月連続のプラスとなった。ラグジュアリーブランドを含む身のまわり品は29.4%増、美術・宝飾・貴金属は16.4%増だった。
3月1〜15日の主要百貨店の売上高は前年同期比で18%増の水準という。19年と比べても約10%増となる。日本百貨店協会の安田洋子専務理事は「コロナ前の日常に近づきつつあると考えている」と話す。
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