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日野自動車とトヨタ、バスに燃費不正エンジン採用断念

日野自動車トヨタ自動車は21日、燃費試験で不正があった日野自製エンジンについて、両社が販売する小型バスへの採用を断念すると発表した。燃費が型式指定の取得や車両の販売時に説明していた値に届かず、改良できるめどが立たないためという。

対象は日野自の「リエッセⅡ」「リエッセⅡビッグバン」、トヨタの「コースター」「コースタービッグバン」の4車種。トヨタが開発・生産し、日野自製のエンジンを使っていた。

2022年に一部改良モデルの発売を予定していたが、日野自の不正発覚で延期していた。一部改良ではトヨタ製と日野自製エンジンの2つの仕様を販売する計画だったが、トヨタの「1GDエンジン」を搭載するモデルのみ、23年3月に販売を始める。日野自のエンジンを使う予定だったモデルは、別のエンジンの搭載などを検討する。

日野自のエンジンは燃費の値を不正に偽装し、4車種の現行モデルは3月に国土交通省から型式指定を取り消された。新たに型式指定を得る一部改良モデルでも同エンジンを搭載して販売継続を検討したが、技術検証の結果、燃費の改良が難しいことがわかった。日野自によると燃費の値の未達は数%で、「正確な未達の幅については検証を続けている」という。

不正対象の現行モデルの累計販売台数は日野自が2151台、トヨタが約3000台。4車種は不正公表前の22年初めに、通常の改良に伴って現行車の生産や出荷を停止していた。出荷停止の期間は1年以上にわたることになる。

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