三菱ケミ、飲料ラベル回収・再生の実証試験 広島県で
三菱ケミカルホールディングスは、同社が提案したプラスチックごみのリサイクルに関する実証試験のプロジェクトが広島県の公募事業に採択されたと発表した。産学官民で連携して今夏から実証試験を始め、消費者のプラスチックごみの分別意識を高める方法や、ペットボトルから飲料ラベルを効率的に選別する技術の確立を目指す。
三菱ケミカルは全体の進行管理を担いつつ、同社の広島事業所(広島県大竹市)での飲料ラベルの回収・保管や選別調査・検証に携わる。同社を幹事会社として、フジシール(東京・千代田)やリコー、キリンビバレッジ、広島県や同県大竹市、広島県内の大学など、産学官民が連携して海洋プラスチックごみの削減を目指す。プロジェクト全体の経費は最大1600万円を見込んでおり、広島県が半額補助する。
同プロジェクトの事業期間は2023年3月まで。同社は2025年度をめどに、回収した飲料ラベルから再度飲料ラベルを作り出す水平リサイクルの実用化を目指している。今回の実証試験を通して水平リサイクルに関するノウハウの習得や地域貢献に取り組む。
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