ZOZO系などアプリで試着 ゾゾスーツの採寸データ活用
ZOZO子会社のZOZONEXTとソフトバンク、繊維商社のMNインターファッション(東京・港)の3社は21日、バーチャル試着サービスの実証実験を始めたと発表した。「ゾゾスーツ」の計測で収集した体形データを活用し、専用アプリに身長と体重を入力するだけで試着ができる。電子商取引(EC)サイトでの購入率が向上するか検証する。

バーチャル試着ができるアプリ「ALTRM(オルターム)」を開発した。利用者が身長と体重を入力すると、その体形に近い3Dアバター(分身)を生成する。衣服も3Dデータ化されており、アバターに装着できる。店舗に行かなくても仮想空間で試着を体験できるようになる。
ZOZOグループはゾゾスーツの利用者が採寸した200万件以上の体形データを蓄積している。実証実験ではこうしたデータに基づき、身長と体重から実際の体形に近い寸法を算出する。
バーチャル試着に対応した商品はMNインターファッションが販売する。衣料品のECでは試着ができず、サイズが合わないという理由で返品が多い課題がある。3社は「バーチャル試着が可能になることで、返品の減少や購入率の向上が期待される」としている。