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ネットアップ、東証障害「密に連携取っていたが…」

日経クロステック

ストレージ(外部記憶装置)を手掛けるネットアップ(東京・中央)は20日、2022年4月期の事業戦略に関する説明会を開催した。この中で同社の近藤正孝常務執行役員最高技術責任者(CTO)は、20年10月1日に発生した東京証券取引所の株式売買システム「arrowhead(アローヘッド)」のシステム障害について、記者の質問に答える形で言及した。

ネットアップ幹部が東証のシステム障害に関連して公の場でコメントするのは、障害発生後初めて。

アローヘッドのシステム障害は、米ネットアップが製造し富士通にOEM(相手先ブランドによる供給)提供しているNAS(ネットワーク接続ハードディスク)「ETERNUS(エターナス) NR1000」シリーズのメモリーの故障が発端となった。東証はNASを2台構成で冗長化していたが、故障していない機器だけの運用に自動的に切り替えるフェイルオーバーが正常に機能せず、終日にわたる取引全面停止の一因となっていた。

東証によるその後の調査で、ネットアップのストレージ用基本ソフト(OS)「ONTAP(オンタップ)」のバージョンアップに伴いフェイルオーバー設定の仕様が変更され、それが富士通作成のマニュアルにおいて正しく反映されていなかったことが判明している。

近藤CTOはシステム障害の遠因となったマニュアルの記載内容について「富士通と密に連携を取って情報を提供していたが、あのような事態になってしまった」とコメント。自社の対応に瑕疵(かし)はないとの認識であることを示唆した。

そのうえで近藤CTOは、ネットアップがOEM供給するハードウエアのメモリー故障が大規模なシステム障害の発端となったことについては「これ以上コメントできない。富士通に聞いてほしい」としてコメントを拒否した。

(日経クロステック/日経コンピュータ 金子寛人)

[日経クロステック 2021年7月20日掲載]

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