ソニー、視覚障害者も撮影しやすいカメラ 3月発売 - 日本経済新聞
/

ソニー、視覚障害者も撮影しやすいカメラ 3月発売

ソニーグループ傘下のソニーは21日、眼鏡などをかけても十分な視力を得られない視覚障害の人でも撮影がしやすい機能を持つカメラを3月24日に発売すると発表した。半導体関連のQDレーザの技術と組みあわせ、カメラが捉えた画像を網膜に直接投影する仕組みを搭載し、視力が弱い人でもくっきりとした画像で認識できるようにする。

商品名は「DSC-HX99 RNV kit」。QDレーザが持つ半導体レーザー技術とソニーのコンパクトデジタルカメラ「サイバーショット」を組み合わせた。色の3要素である「RGB(赤、緑、青)」のレーザービームを小さな鏡で反射させて眼の網膜に直接投影することで、網膜の機能が弱い人でもカメラが捉えた画像をピントが合った形で認識できるようにする。

利用を想定するのは「ロービジョン」とされる視覚障害者。一般的に眼鏡やコンタクトレンズを装着しても視力が0.3未満の人を指す。日本では「弱視」と呼ばれることもある。ソニーによればロービジョンの人は世界に約2億5千万人おり、日本でも約145万人いるとされる。

DSC-HX99 RNV kitはソニーの直営店で実際に体験した上での販売に限る。数量限定で原則的に1人1台の販売にする。価格は10万9800円。今後は米国でも販売を予定している。

ソニーのイメージングプロダクツ&ソリューションズ事業本部の伊藤美和子氏は「ソニーは今後も一人一人に寄り添ってアクセシビリティーを高める活動を進めたい」と話す。

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

関連企業・業界

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません