6月の派遣時給1614円 4カ月ぶり最高更新
人材サービス大手のエン・ジャパンが21日に発表した6月の派遣社員の募集時平均時給は、三大都市圏(関東、東海、関西)で1614円だった。前年同月に比べ37円(2.3%)高く、過去最高だった21年2月(1613円)を上回った。事務などオフィスワーク系で経験者を対象にした求人が増えた。
エン・ジャパンの求人情報サイト「エン派遣」に掲載された案件をまとめた。職種別では「オフィスワーク系」が前年同月比9円(0.6%)高い1570円だった。
新型コロナウイルスワクチンの接種が進展しており、経済活動の正常化を見据え新たな派遣スタッフを雇用する動きが出始めている。スキルの高い経験者を対象にした求人案件が増え、時給を押し上げた。
「営業・販売・サービス系」職種は前年同月比33円(2.2%)高い1520円だった。小売業などでは徐々に既存店の通常稼働が再開し、経験者から募集する傾向がみられるという。
リクルートの「リクナビ派遣」の情報を集計した6月の募集時平均時給(三大都市圏)は、「オフィスワーク系」が前年同月比60円(4%)高の1560円と2カ月連続で最高を更新した。
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