フジテック、臨時総会2月24日 香港ファンド提案に反対

エレベーター大手のフジテックは20日、香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが招集を請求していた臨時株主総会を2月24日に開催すると発表した。現在の社外取締役6人全員の解任や、オアシスが推薦する6人の候補者の選任など株主提案の議案すべてに反対を表明。会社として追加の社外取締役2人の選任を提案した。
オアシスが2022年12月に招集を請求して以降、フジテックは賛否を明らかにしていなかった。会社と大株主が対立する構図となった。
オアシスは創業家との関係などでフジテックの「ガバナンス(企業統治)が深刻な状況にある」と問題視している。これに対してフジテックは「事実誤認や恣意的なミスリードがある」と反論。請求後にオアシスが提案内容を計4回修正したことについて「極めてずさんだ」と批判した。
オアシスが提案した候補者6人については「取締役としての資質を有さない」とした。そのうえで、会社としてはルネサスエレクトロニクス社外取締役などを務める岩崎二郎氏など2人を候補者として提案した。会社提案が通れば取締役11人中8人が社外となる。
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