ディスコ、4~12月期純利益584億円 出荷増続く

ディスコは20日、2022年4~12月期の連結純利益が前年同期比28%増の584億円になるとの見通しを発表した。スマートフォンなどでの半導体の量産用途向けには減速感が出ているが、ウエハーをチップに切り分ける切断装置などが堅調で、10~12月期の出荷額で過去最高の763億円を見込む。

売上高は15%増の2066億円の見通し。10~12月期で見ると売上高は5%増の673億円、純利益は5%増の177億円を見込む。「精密加工の関連部材など出荷が底堅いものもあるが、顧客ごとに投資意欲に濃淡がある」なかで、為替レートを1ドル=135円と想定しており、売り上げの5~6割をドル建てで扱う同社にとっては足元の円安水準が続けば利益押し上げ要因になる。
同日発表した22年4~9月期連結決算は、売上高が20%増の1392億円、純利益が42%増の406億円だった。電気自動車(EV)に搭載するパワー半導体のメーカーの投資意欲が強く、装置の出荷が増えた。4~9月期の配当(中間配当)は282円と前年同期から83円増やす。
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