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サッポロとクラフト3社、ビールづくりで「共創」

サッポロビールは20日、クラフトビールのブルワリーと連携し、一人の著名人をテーマにしたビールを複数のメーカーがつくるプロジェクトを始めた。著名人の経歴などからイメージしたビールをそれぞれが開発。まずヘリオス酒造(沖縄県名護市)など3社と連携し、サッポロを含めた4種類のビールをサッポロの通販サイトで同日に発売した。

サッポロがブルワリーに声をかけ、それぞれが特定の著名人をテーマにビールを開発する「ホッピンフレンズプロジェクト」を始めた。第1弾のモチーフは建築家の岡啓輔氏。サッポロとヘリオス酒造のほか、「六甲ビール醸造所」のアイエヌインターナショナル(神戸市)、農業法人のわくわく手づくりファーム川北(石川県川北町)が参加した。

それぞれがパッケージも含めて独自に開発したビールをサッポロが自社の通販サイトで販売する。価格は4社のビール350ミリリットルがそれぞれ2本ずつ入る計8本セットで6000円。1700セット限定で発売した。

サッポロは岡氏が建設中の「蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)」にちなみ「蟻鱒鳶ール」を開発。ヘリオス酒造の「RCスタウト」は2年以上熟成したビールを使った。神戸・六甲ビールの「TINY HAZY IPA」は8種類のホップを使用。わくわく手づくりファーム川北は自社で生産した麦芽を使うなど、それぞれが商品にストーリー性を込めた。

4月以降も2カ月に1回のペースでコピーライターやアーティストらをテーマに同様の取り組みを予定する。サッポロビール新規事業開拓部の土代裕也ブランドマネージャーは「参加するブルワリーは今後増やしていく。必ずしも毎回同じ3社ということではない」と話す。実店舗やキッチンカーでの販売も予定している。

クラフトブルワリーにとっては販路が広がる。ヘリオス酒造は「サッポロの展開する通販サイトで全国で発売されるのが最大のメリット」と話す。

サッポロは個人の人生や経歴をテーマにビールをつくる「ホッピンガレージ」というD2C(ダイレクト・ツー・コンシューマー)ブランドを2018年から展開していた。22年の売上高は前年比2.5倍となるなど徐々にファンを増やしている。23年はクラフトとの連携をテコにサッポロ単独で前年比7割増の3億円まで売り上げを伸ばす計画だ。

(逸見純也)

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