大王製紙、印刷・情報用紙を値上げ 8月出荷分より
大王製紙は20日、8月22日出荷分より印刷用紙と情報用紙の価格を引き上げると発表した。上げ幅はそれぞれ15%以上。ウクライナ情勢の影響などを背景に原燃料価格や物流経費が上昇し、急激な円安進行もあって製造コストが想定を上回るとして製品価格に転嫁する。
同社は2021年11月に22年1月出荷分から同製品の値上げを打ち出していた。ただ、前回の値上げ発表後に「燃料に使う石炭価格が急騰した」(同社)として再度価格改定を実施する。
印刷・情報用紙を巡っては、今月に入ってから日本製紙や三菱製紙が相次いで値上げを発表している。
満額浸透するとカタログなどに使うロール状の塗工紙(巻き取り、A3規格)の代理店卸価格(中心値)は1キログラム164円前後と、最高値となる。

原材料価格や物流費の高騰を受け、食品・サービスなど幅広い分野で値上げの動きが広がっています。最新の記事をまとめました。