栄研化学、23年3月期純利益7%減 コロナ試薬伸び上振れ

栄研化学は20日、2023年3月期の連結純利益が前期比7%減の58億円になりそうだと発表した。従来予想を約22億円上回る。日本で新型コロナウイルスの感染「第7波」が広がり、遺伝子検査試薬の需要が想定よりも伸びる。年間配当は前期比3円減の48円と、前回見通しから13円増やす。
売上高は1%増の436億円と、7%減の従来予想から一転、増収を確保する。新型コロナの変異型「オミクロン型」の感染拡大などに伴い、遺伝子検査試薬の販売が想定を上回るほか、一過性の特許料収入も貢献する。
従来はコロナ特需からの反動減を織り込んでいたが、病院の手術前検査などでも一定の需要が継続している。22年10月~23年3月期のコロナ検査試薬の売上高見通しを従来計画比約3倍に引き上げた。

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