ドコモなど携帯4社、横須賀に「オープンRAN」試験拠点

NTTドコモなど携帯電話4社は20日、携帯電話の基地局整備に複数メーカーの機器を組み合わせる「オープンRAN(ラン)」について、国際規格に沿った接続試験をする拠点を横須賀リサーチパーク(神奈川県横須賀市)に開いたと発表した。
拠点の名称は「ジャパンオーティック」。ICT(情報通信技術)の研究開発を進める「YRP研究開発推進協会」(同市)が代表を務め、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの4社が共同運営する。
オープンRANを推進する業界団体「O-RAN ALLIANCE(オーラン・アライアンス)」が定めた国際的な標準仕様に沿って接続試験をし、仕様に適合していることも認証する。
オープンRANは複数のメーカーの機器を組み合わせてネットワークを運用する。機器の調達が柔軟になり、工期を短くできる利点がある。新興国を含めて高速通信規格「5G」の需要が高まるなか、ネットワーク整備の効率化が見込める。
オープンRANの接続試験や認証の拠点は欧米にもあるが、複数の通信事業者が共同運営するのは世界初という。