タイのホテル大手「デュシット」、京都に2ホテル開業へ

タイのホテル大手デュシット・インターナショナルは20日、2023年に京都市内で開業する2施設の概要を発表した。中価格帯の「ASAI(アサイ)京都四条」と主力ブランドの「デュシタニ京都」で、タイの料理や雰囲気をテーマにした特色を出す。
アサイ京都四条は6月、観光名所の商店街・錦市場の近くに開く。114室の客室とタイ料理店を備える。京都の文化体験や観光名所に関する知識を持つ従業員を置く。
デュシタニ京都は9月、JR京都駅近くに開業する。40平方メートルの客室を中心に5つの飲食施設と2つの宴会場を持つ大型施設になる。内装はタイの古都であるアユタヤと日本の建築文化を合わせた雰囲気にし、スパ施設も設ける。

京都エリア統括総支配人の山下誠氏は「市内には外資系高級ホテルも多いが、駅前には少なく差別化できる」と話す。
デュシットはアジアを中心にホテルと別荘計300施設超を展開している。国内では北海道のニセコで富裕層向け別荘を運営しており、ホテル進出は初となる。京都は新型コロナウイルス感染拡大前まで国内外から多くの観光客が訪れ、回復傾向にある。
同社の開発担当者は「東京や大阪などへの出店にもつなげたい」と話す。「沖縄と札幌にも高価格帯ホテルの展開余地があり、仙台や和歌山もみている」と話した。
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