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東芝、カビ臭のセンサー開発 浄水場で高感度検知

東芝は23日、カビ臭を高感度で検知できるセンサーを開発したと発表した。浄水場の水質管理を効率化する用途を想定し、早期の実用化を目指す。技術はカビ臭以外の臭いにも応用でき、飲食料品の品質管理などに向けても開発を進める。

カビ臭の原因となる物質が大気中にごく少量しかなくても検知する技術を開発した。国内の水質基準ではカビ臭に厳しい基準値が設けられている一方、浄水場では検査員の嗅覚で判定しているケースが多い。東芝は、センサーを使えば効率的な検査ができるようになるとみる。臭いの除去に使う活性炭のコスト抑制にもつながる。

東芝の新たなセンサーは、内部の膜の重さの変化を検知する仕組みだ。膜にカビ臭の原因物質が吸着すると重くなる。ごくわずかな大気中濃度の0.2ppbv(1ppbvは10億分の1)でも検知に成功した。油臭や焦げ臭、金属臭などの検知にも応用でき、他の分野への展開も目指す。人間の嗅覚に頼っている領域の自動化ニーズを掘り起こす。

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