東京電力、24年度850人採用 震災の採用停止後で最多

東京電力ホールディングス(HD)は20日、2024年度にグループの4社を含めて計約850人を新卒・中途採用すると発表した。23年度に比べて13%(100人)増やす。東日本大震災を受けて採用を一時停止した12年度以降で最多となる。
内訳は新卒が23年度より80人多い650人、中途は20人多い200人。22年に発表した計画値を100人上回る。東京電力は11年度に約1080人採用した。ただ12、13年度は震災により採用を停止した。14年度に再開したものの、経営合理化で人員削減を進め、23年3月末の東電グループ5社の従業員数は約2万8000人と、12年3月末より約3割減る見込み。
採用するのは東電HDのほか、電力小売子会社の東京電力エナジーパートナー(EP)、送配電子会社の東京電力パワーグリッド(PG)、再生可能エネルギーを手がける東京電力リニューアブルパワー(RP)、火力事業の東京電力フュエル&パワー(FP)。人員減により技術者の技能伝承が課題となっており、不足する若手社員を補う。
23年度の新卒採用は570人程度を計画していたが、2月上旬時点の内定者は614人となっている。内訳は東電HDは148人、EPが78人、PGが324人、RPが64人、FPが0人。