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NEDO、AI搭載ドローンを実証 人がいたら一旦停止

日経クロステック

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は18日、「自律運航AI(人工知能)」を搭載したドローンを用いて荷物配送などを行う実証実験を行ったと発表した。飛行中に人を検出した場合に自動で一旦停止し、人がいなくなれば自動的に飛行を再開する機能を物流事業者の実フィールドで検証した。さらに、地上にいる人や建物への衝突リスクが低い飛行ルートを自動で生成する機能も確認した。

国内では2022年12月ごろにも、都市部を含む第三者上空の補助者なし・目視外飛行、いわゆる「レベル4」が解禁される予定で、今回の実験はレベル4環境下での物流ドローンの実用化に向けた取り組みである。

今回NEDOは、東京大学とイームズロボティクス(福島県南相馬市)と共同で、佐川急便の協力の下で実験を行った。実験に使用したのは、自律運航AIを実装したイームズロボティクス製のドローン「UAV-E6106FLMP」。このドローンを南相馬市にある佐川急便の相馬営業所と福島県相馬市の柚木公会堂を結ぶ約1.5キロメートルを往復飛行させた。

往路では相馬営業所で荷物をドローンに搭載し、柚木公会堂まで約7分間飛行しながら、AI機能による人物検知と検知後の機体の自動一旦停止および飛行再開を確認した。

復路では荷物は搭載せず、住宅などリスクの高いエリアを回避する飛行ルートを自動生成する機能を検証した。具体的には、ドローンが地理空間情報から住宅や道路などのリスクの高いエリアを判別することにより、柚木公会堂からの飛行前にリスクの高いエリアを回避する最適なルートを生成したことを確認したという。

このプロジェクトはNEDOが18年度から進めている「人工知能技術適用によるスマート社会の実現」の一環で、AI技術を3つのフェーズに分けて産官学連携などによって開発することを目指している。

今回の自律運航AIはフェーズIで、今後はフェーズIIとして、機器故障に起因する異常を検知・判断する「故障診断AI技術」、フェーズIIIとして機器故障時に環境認識をして無人地帯を選択し安全に着陸する「緊急着陸AI技術」を開発する計画だ。

(日経クロステック/日経エレクトロニクス 内田泰)

[日経クロステック 2022年5月19日掲載]

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