ヤマト運輸など5社共同配送 秩父市の山間部で実証実験

ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便、西濃運輸、福山通運は27~29日、埼玉県秩父市大滝の山間地域で共同配送サービスの実証実験をする。複数社の荷物を一緒に運び、トラックの走行回数を減らす。2023年度以降にサービス開始を検討する。
秩父市や西武観光バス、地図大手のゼンリンなどでつくる「秩父市生活交通・物流融合推進協議会」が進める物流網構築などの一環。秩父市の山間部は人口減少や高齢化が進む。日用品確保のための宅配便サービスの重要性が増しており、配送の効率化と物流網の維持を狙いとする。
佐川急便、西濃運輸、福山通運は大滝地域宛ての荷物を、同地域に近いヤマト運輸の営業所に持ち込む。各社の荷物を積み込んだヤマト運輸のトラックが、近くの郵便局で日本郵便分の荷物を載せて、配達に向かう。
実験結果を経て、コスト面などの課題を整理する。23年度以降は地元の物流事業者もサービス事業に加え、高齢者の見守りも兼ねた物流モデルの構築を目指す。
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