パソコン国内出荷台数、8月は横ばい 出荷額は増加

電子情報技術産業協会(JEITA)は20日、8月のパソコン(PC)国内出荷台数が前年同月比横ばいの49万8千台だったと発表した。2021年4月から22年7月まで16カ月連続で前年同月比で減少が続いていた。

JEITAは「企業の買い替え需要が堅調」と指摘する。政府が20年度に進めた、小中学校に1人1台端末を配備する「GIGAスクール」構想による出荷の反動減も一巡した。
種類別に見ると、デスクトップ型は5%減の8万1千台、ノート型は1.1%増の41万6千台だった。ノート型が前年同月比で増加したのは21年3月以来17カ月ぶり。
出荷額は19.2%増の572億円と、3カ月連続で前年同月を上回った。円安や原材料価格・輸送費の高騰を受け、メーカーが出荷価格を引き上げた影響が出ている。
今後の出荷動向は、前年並みの状況が続きそうだ。JEITAは「基本ソフト(OS)『ウィンドウズ8.1』のサポートが23年1月に終了するが、需要を大きく押し上げるほどではない」としている。
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