パソコン国内出荷台数、11月1.2%減 金額は増加

電子情報技術産業協会(JEITA)は20日、2022年11月のパソコン(PC)国内出荷台数が前年同月比1.2%減の50万3千台だったと発表した。10月に続いて前年同月の実績を下回った。個人向けの販売が苦戦しているという。ノートPCは2.6%増の42万台だったが、デスクトップPCは16.8%減の8万3千台と5カ月連続でマイナスだった。

出荷額ベースでは7.4%増の595億円で6カ月連続で前年同月を上回った。仕入れコストの増加分の転嫁でPCの単価が上がっているためだ。ノートPCの中でも持ち運びしやすいモバイルノートは、出荷額が30.3%増の191億円と伸び率が高かった。高い新型機種を避けて旧型を選ぶ動きも広まっている。
年末商戦を控えた今後の動向について、JEITAの担当者は「物価高などで家庭の財布のひもが固くなり、好材料を探すのが難しい」と説明する。今後も出荷台数はほぼ横ばいになるとみる。
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