内航貨物船輸送量、21年度6%増 鉄鋼の荷動き回復
日本内航海運組合総連合会(東京・千代田)がまとめた2021年度の内航貨物船輸送量は、前年度比6%増の2億712万トンだった。前年度比プラスは3年ぶり。新型コロナウイルス禍で輸送量が大幅に減った20年度の反動が表れた。コロナ禍が本格化する前の19年度比では4%少なく、本格的な回復には至っていない。
分類別では鉄鋼が22%増と大幅に伸びた。20年度は鉄鋼各社が新型コロナの感染拡大を受けて高炉を休止、減産体制に入り輸送需要が低迷していた。燃料(石炭・コークス)は13%増、雑貨は6%増えた。
自動車は7%減った。19年度比では14%少ない。半導体や部品不足による自動車生産の停滞が響いた。
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