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コロナ重症者で働き増す遺伝子 阪大など約200個特定

大阪大学の王青波准教授らは22日、新型コロナウイルス感染症の重症患者ほど働きの強まる遺伝子を約200個特定したと発表した。免疫機能に関わる遺伝子が多く、重症化して免疫反応が起きることで働きが強まるとみられる。これらの遺伝子がどのように相互作用しているか調べれば、いまだに不明点の多い新型コロナ感染症の病態の詳しい理解につながる可能性がある。

慶応義塾大学や東京医科歯科大学などとのチーム「コロナ制圧タスクフォース」による共同研究で、成果は英科学誌ネイチャーの姉妹誌に掲載された。

感染者約470人の血中の細胞を分析し、遺伝子のコピーであるRNA(リボ核酸)の量を調べた。重症者では約200個の遺伝子に関する量が軽症者や無症状者の約2倍以上に増えており、遺伝子の働きが強まっていることが分かった。多いものでは軽症者などの数十倍に増えていた。遺伝子の多くは、免疫細胞の一つである好中球の働きや免疫系統などに関わっていた。

重症度と感染者の遺伝子の変異との関係も調べた。13種の遺伝子については変異と症状ごとの遺伝子の働き方に関連があった。例えば「CLEC4C」という遺伝子に特有の変異があると、重症者になるほどコピー量が増えるが、変異をもたない集団では重症者ほど少なかった。こうした遺伝子の働き方を細胞ごとに調べることも、病態の理解につながる可能性があるという。

コロナ制圧タスクフォースは国内100以上の医療機関と協力し、約6000人以上の感染者の検体を集めている。これまでに日本人の1~2割にみられる変異によって新型コロナ感染症が重症化しやすくなることを報告している。

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