三越伊勢丹HD、フィリピンに初出店 11月18日に開業

三越伊勢丹ホールディングス(HD)は19日、フィリピンの首都マニラで商業施設「MITSUKOSHI BGC」(三越BGC)を11月18日に開業すると発表した。三越伊勢丹HDがフィリピンに進出するのは初めて。11月18日にフロアの一部をオープンし、全面的な開業は2023年春を予定する。
マニラの新興開発地域ボニファシオ・グローバル・シティーに開業する。地下1階、地上3階建てで、延べ床面積は約2万8000平方メートル。テナントとして約120店舗が出店する。中間層の拡大が見込まれるフィリピンで、地元の富裕層の利用を見込む。
地下1階には生鮮食品や日本からの輸入食品をそろえる。地上階では化粧品や生活雑貨を販売する。日本からは紀伊国屋書店がフィリピンで初めて出店する。カレー専門店「カレーハウスCoCo壱番屋」やつけ麺専門店「三ツ矢堂製麺」も出店する。
フィリピン不動産大手フェデラルランドと野村不動産と共同で進める開発プロジェクトの一環。三越BGCは、約50階建ての高層マンション4棟からなる高層住宅「ザ・シーズンズ・レジデンス」に入る。三越伊勢丹HDは商業施設を運営するノウハウを生かし、不動産開発事業への参画を進める。