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中外製薬、横浜の新研究所を公開 ロボットで実験自動化

中外製薬は20日、横浜市に建設した研究所「中外ライフサイエンスパーク横浜」を報道機関に公開した。投資総額は1718億円で、同社の1拠点への投資額で最大となる。静岡県御殿場市と神奈川県鎌倉市の研究所を統合し、2023年4月から稼働する。

約1000人の研究者らが勤務する予定。約15万8600平方メートルの敷地に、実験棟など全16棟を建てた。主力の抗体医薬品や、成長製品に位置づける中分子医薬品などの研究をする。

人工知能(AI)やロボットを活用し、新薬の種となる分子を見つけたり、細胞を自動培養したりするなどして効率化する。実験機器間を自動で移動して細胞培養プレートなどを運ぶモバイルロボットも導入する。

実験棟やオフィスをつなぐ全長300メートルの「スパイン(背骨)」と呼ぶ渡り廊下が特徴で、研究者のコミュニケーションが生まれやすいデザインにした。未来のバイオ人材の育成に貢献するため、小中高生らが実験機器を使ってバイオ技術を学ぶラボも設けた。グラウンドやテニスコートは地域住民に開放する。

太陽光発電設備や省エネ性能の高い二重ガラスを取り入れるなど環境にも配慮した。

中外製薬は30年から、新薬をグローバルで毎年発売する目標を掲げる。板垣利明・取締役最高財務責任者(CFO)は「革新的な新薬をこれまで以上のスピードや量で生み出していきたい」と語った。

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