社長人材の発掘プロジェクト VCのビヨンドネクスト

ベンチャーキャピタル(VC)のビヨンドネクストベンチャーズ(東京・中央)は起業家支援プログラム「APOLLO」の募集を始めた。起業家候補人材とビヨンドネクストが共同で社会課題の解決につながるビジネスを模索する。既に医療データ分析のALY(アリー、東京・中央)を設立しており、今回の募集は第2期となる。
各技術領域に精通したビヨンドネクストのキャピタリストが、事業プランの構築から起業家候補人材と伴走する。会社設立後はリード投資家として資金を提供し、事業に必要な技術を探索し、大学や病院などとの交渉も手伝う。ビヨンドネクストの出資先スタートアップなど、先輩起業家との交流機会も提供する。
事業分野は医療デジタルイノベーション、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」を医療に応用した「IoMT」、宇宙バイオテック、生殖医療、二酸化炭素(CO2)を実質的に排出しない「カーボンオフセット」、ベビーテック、チャイルドテック、インド市場などだ。各分野に興味を持つ起業家候補人材を募り、面談を重ねてスタートアップの立ち上げを検討する。
第1期の募集をきっかけに、人工知能(AI)スタートアップの幹部だった中沢公貴氏が医療データ分析のアリーを立ち上げた。約半年間かけて事業構想を練り上げたという。アリーの創業を支援するビヨンドネクストの橋爪克弥執行役員は「当社のリソースをフル活用して社会課題の解決を目指す」と話している。