四半期決算、「効率開示」が払う代償
一目均衡 企業財務エディター 森国司
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四半期決算開示を短信に一本化する方向が固まった。企業は作業負荷軽減を歓迎するが、効率重視の改革は財務諸表の信頼性低下というリスクをはらむ。
「四半期報告書が残ると思っていた」。大手監査法人パートナーは驚きを隠さない。開示改革で音頭をとる金融庁からは、監査業界に対し事前の調整はなかったという。
岸田文雄首相は当初、企業や投資家の短期主義是正を掲げ、四半期開示をなくす可能性を模索した。海外投資家の日...
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