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東京製鉄、鋼板値上げ

5月契約、5千~1万3千円 建材系据え置きと濃淡

東京製鉄は19日、鋼板などの5月契約価格を引き上げると発表した。薄鋼板の代表品種である熱延鋼板や熱延コイルなどを4月比で1トン5千~1万3千円引き上げる。海外価格の上昇などの影響を反映する。国内の建築需要が鈍いH形鋼などの建材系は4カ月連続で据え置いた。鋼材ごとの需給により、鉄鋼メーカーの値上げ姿勢の濃淡が鮮明になってきた。

5月価格は鋼板類の大半が2カ月連続の値上げ表明となった。熱延鋼板が1トン9万8千円、熱延鋼板を巻き取った熱延コイルは同9万4千円といずれも4月から1万円(1割強)引き上げる。酸洗コイルや溶融亜鉛メッキコイルなどは1万3千円(1割強)、前月は据え置いた厚板も5千円(6%)引き上げる。

各国で自動車生産が復調し需要が高まる中、鉄鋼メーカーの生産が追いつかず、鋼板類は国際需給が逼迫している。アジアや米国で取引価格が急騰する一方、国内の値上がり幅は相対的に小幅とされる。東鉄の値上げは内外価格差を詰める意図がある。

一方、東鉄はビルの柱に使うH形鋼や鉄筋に用いる異形棒鋼などは据え置く。国内建築着工の不振で需要が鈍いなか、これまでの値上げ分が市中で十分に浸透していないと判断し、流通価格への転嫁の進捗を見極める。

東鉄の今村清志常務は「鋼板類と建材類で需給環境の差が出ている。価格差が開いており少し異様だ」と話す。原料となる鉄スクラップの相場が上昇基調にあることから建材類も今後の値上げを模索する構えだが、先行きは不透明だ。

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