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新型コロナウイルス5分で検出 理研など、世界最速級

(更新)

理化学研究所の渡辺力也主任研究員と東京大学の西増弘志教授などのグループは、新型コロナウイルスを5分以内に検出できる新技術を開発した。PCR検査のように唾液などの検体からウイルスの遺伝子を精製・増幅する必要がなく、コストも同程度に抑えたという。2021年度内に企業と連携して全自動化した小型装置を作り、22年度から臨床現場での実証を目指す。

ウイルスを検出するとチップ上の微小な試験管がそれぞれ蛍光を出す=理研提供

新型コロナの検査ではPCR検査と抗原検査が主に使われている。PCR検査は高精度だが、唾液や鼻咽頭ぬぐい液といった検体を採取した後、ウイルスのRNA(リボ核酸)の精製や複製に必要な時間も含めて検出まで1時間程度かかる。抗原検査は特殊な装置を使わずにその場で調べられるが、検出精度が低い。高精度でより早く検査できる技術が求められている。

ウイルスの検出には、半導体製造技術を応用した微小な試験管が多数並んだチップを使う。試験管は1センチメートル四方に約100万個並んでおり、それぞれの中で試薬とウイルスのRNAが反応すると蛍光を出す。これを検出する仕組みだ。

検出までにかかる時間は5分という世界最速レベルを実現した。初期費用を除いたチップと試薬などの1回当たりの費用もPCR検査と同程度で済む。感度はPCR検査よりも低いが、従来の抗原検査よりは高く、感染を診断するのに十分な水準だという。

渡辺主任研究員は「企業と協力して装置化し、診療所に置けるようにしたい」と話す。試薬の設計を変えることで、インフルエンザやエボラといった他のRNAウイルスの検出にも利用できるほか、血液中のRNAを調べるがんなどの検査にも応用できると研究グループは見込んでいる。

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