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あいおいニッセイ系、自動運転車データを量子機械学習

日経クロステック

あいおいニッセイ同和損害保険の米子会社であるAioi Nissay Dowa Insurance Services USA(AIS)は18日(米国時間)、自動運転車のセンサーデータを用いた機械学習を米イオンQ製の量子コンピューターで検証したと明らかにした。イオントラップ方式であるイオンQの利用事例が明らかになるのは珍しい。

量子コンピューターを使った機械学習は「量子機械学習」と呼ばれる。AISは米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の量子コンピューターサービス「Amazon Braket(ブラケット)」経由でイオンQのハードウエアを利用したことから、その詳細をAWSの公式ブログで公表している。

AISは今回、レベル1/レベル2の自動運転車のセンサーデータ(通信機能を備えた車載器によって収集したデータ)を基に、その車が安全か危険かを判定する二値分類の機械学習モデルを、イオンQの量子コンピューターで開発した。

機械学習モデルにはニューラルネットワークの量子コンピューター版である「量子ニューラルネットワーク」を採用。量子コンピューターの実機を使った訓練(トレーニング)が成功するたびに、量子ビットの数を増やすといった検証も行った。

二値分類は従来型のコンピューターを使った線形回帰やニューラルネットワークなどの機械学習手法でも行える。また現在の「NISQ(ノイズのある中規模の量子コンピューター)」は性能が十分ではないため、従来型コンピューターに比べて二値分類を高速化できるわけでもない。

今回のAISによる検証は、今後の量子コンピューターの発展に備えてソフトウエア開発などの経験を積んだという点で意義がありそうだ。

(日経クロステック/日経コンピュータ 中田敦)

[日経クロステック 2021年5月18日掲載]

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