野村不動産とJR東、浜松町駅に歩行通路整備 再開発で

野村不動産とJR東日本は、浜松町駅周辺の再開発計画にあわせ歩行者用通路を整備すると発表した。建設予定の複合ビル2棟に向かう道路や、線路をまたぎ駅と芝浦方面をつなぐ歩道橋を設ける。新幹線が発着する品川駅にも近く再開発で利用者の増加が予想されるなか、混雑の緩和や街区全体の緑化も進める。
浜松町駅周辺では2030年度の完成を目指す再開発計画「芝浦プロジェクト」などが進められている。同プロジェクトは区域面積約4万7000メートルにのぼる大規模再開発で、地上43階地下3階建てのビル「S棟」は21年10月に着工した。隣接するもう1棟の「N棟」は27年度に着工を予定する。ホテルやオフィスなどが入る予定。複合ビル2棟につながる歩行者用道路にはひさしを設置する。通路の両脇には植物を植え、ホテルや商業施設の利用者を意識した景観作りにもこだわる。
24年度に高齢者や視覚障害者が使いやすいバリアフリー対応の自由通路を設置する。「浜松町駅西口開発計画」にあわせて、JR東や鹿島などは26年度に線路をまたいで芝大門方面から竹芝・汐留方面などに向かう歩行者デッキも整備する。