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ワクチン接種「手ぶら」で証明、指静脈認証 鹿島など

鹿島など4社と九州大学は21日、指の静脈で個人を識別して新型コロナウイルスのワクチン接種や陰性を証明する仕組みの実証実験を始めたと発表した。書類やスマートフォンを携帯する必要がなく、「手ぶら」で証明できる環境づくりを目指す。指静脈を使うことで、紙などの証明書で懸念される改ざんやなりすましを防ぐ。緊急事態宣言が明けて人流が増える中、オフィスや学校、イベント会場などでの活用を想定している。

実証は鹿島が主導し、日立製作所が指静脈の生体認証装置を提供する。臨床検査受託大手H.U.グループホールディングス傘下のエスアールエルが感染の有無を検査する。全体の取りまとめとして電通が参加する。

利用者はまず、H.U.グループが開発した健康管理用のスマートフォンアプリをインストールする。ワクチンを接種済みの人は接種証明書を写真撮影してアプリに登録する。未接種の人は陰性証明のため唾液検体を採取し、エスアールエルが検体を処理する。九州大学病院の医師が事前の問診と合わせて診断。陰性であれば証明書を発行してアプリに反映する。

各種証明の登録と合わせて、指静脈を日立の機器で登録する。利用者が証明書と静脈のデータを連携すると、その後オフィスやイベント会場などに設置した生体認証装置に手をかざすだけで入場の可否を判断できる。日立の機器は非接触式で、機器を介した感染リスクが下げられるという。

実証を主導する鹿島は建設現場などでの導入を想定している。9~10月には都内で小規模の実験を済ませており、今後も規模を大きくしたり、場面を変えたりしながら実証を続ける。導入しやすいところから実用化を進める。コロナ対策の行動制限を一定の条件下で緩和する政府の「ワクチン・検査パッケージ」が進めば人の移動が増えるため、システムの引き合いも強まるとみる。

エスアールエルは変異ウイルスも検知する抗原定量検査を使う。食べかすなど不純物が混ざっていると判定を保留する弱点があるため、PCR検査を組み合わせる場合もある。

ただ、課題も残っている。ワクチン接種の証明書を登録する際、本人以外でも写真をアップロードできてしまう。現在はシステムを導入する組織が社員証や運転免許証などと照らし合わせ、本人確認ができれば登録することで対応する。参加各社は、今後国のワクチン接種記録システム(VRS)と連携できればなりすまし防止がより高度になると期待する。

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