JVCケンウッド、防水ドライブレコーダー 船向けに

JVCケンウッドは防じん・防水のドライブレコーダーを開発したと発表した。屋外に設置でき、船や二輪車などにも搭載しやすい。北海道・知床半島沖で2022年に起きた観光船沈没事故を受け、国は一部の船舶にドライブレコーダーの設置を義務付ける方針を固めている。ニーズが高まりそうな船舶向けや、電動キックボードなど新たな移動手段向けとして売り込む。
23年3月から法人に提供を始める予定。粉じんの侵入を完全に防ぎ、水深1メートルで30分間水没させても水が浸入しない「IP67」の規格を同社製として初めて取得した。衝撃検知などの機能を事業者が組み込みやすくするためにSDK(ソフトウエア開発キット)も用意した。
ドライブレコーダーを巡っては国土交通省が22年9月、小型旅客船の運航事業者に対して船舶内外の映像などを記録する機器の設置を義務付ける方針を固めた。ただ船舶で使用できる機種は現在市場で普及していない。乗用車用の機種は車内の設置が一般的で防じん・防水加工が施されていないことが多く、流用しづらい課題もある。
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