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KDDIとノキア、基地局の電力5割減を実験 23年にも導入

KDDIとノキアは携帯基地局の電力消費を最大5割減らす実験を始める

KDDIとフィンランドのノキアは18日、携帯電話基地局の消費電力を最大5割削減する実証実験を7月にも始めると発表した。人工知能(AI)を活用し、トラフィック(通信量)に応じて電波の発射を調整するノキアの技術を使う。KDDIの電力使用量で6割を占める基地局で省電力化を進め、2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする計画だ。

KDDIとノキア日本法人のノキアソリューションズ&ネットワークス(東京・港)は、ノキアのAI技術を基地局に採用し、消費電力を抑える実証実験を始める。KDDIは4Gの基地局22万局と、高速通信規格「5G」の1万局(21年3月末時点)を持つ。23年をめどに自社の基地局にノキアの技術の本格導入を目指す。

ノキアのAI技術は季節や時間帯に応じて変化するトラフィックを、基地局ごとに判定できる。トラフィックの需給に応じて電波の停波と発射を自動で制御し、基地局1局あたり最大5割の電力使用量を削減できる。同技術は基地局の開発メーカーや通信方式にかかわらず導入できる。

KDDIは基地局を冷やすノキアの液体冷却技術も導入する。従来の空調機器と比べて冷却の効率が高い。基地局の冷却で使う電力使用量を従来より7割超減らせると見込む。

ノキアによると同社のAIによる制御技術と液体冷却技術を基地局に導入するのは日本で初めて。5Gは現行の通信規格に比べて電波の届く範囲が狭いため、従来以上の基地局数が必要となる。基地局の電力消費量の増加が見込まれるなか、新技術の採用を検討し省電力化を進める。

(平岡大輝)

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5Gとは
現行の「第4世代(4G)」の最大100倍の速さの次世代通信規格。毎秒10ギガ(ギガは10億)ビットの最高速度はアナログ方式だった1980年代の第1世代の100万倍。2時間の映画を3秒でダウンロードできる。米国と韓国の通信大手が世界に先がけて商用サービスを始めた。

1Gから4Gへの進化は主に速さの向上だった。5Gは「多数同時接続」「超低遅延」という特徴が加わる。たとえば自宅で約100個の端末やセンサーを同時にネット接続できる。利用者が通信の遅れを意識することは格段に減る。

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