ホンダ・GE合弁会社、SAF100%で航空機エンジンを試験

ホンダとゼネラル・エレクトリック(GE)が折半出資するGEホンダ・エアロ・エンジンズは17日(米国時間)、持続可能な航空燃料(SAF)だけを使った航空機エンジンの試験に成功したと発表した。燃料をすべてSAFにした場合でも、通常のジェット燃料と同等の性能が維持できることを確認したという。
試験では同社の航空機エンジン「HF120」を利用した。ホンダのビジネスジェット機「ホンダジェット」に搭載されている。米オハイオ州にあるGEの設備で数日間実施した。現在最も普及している動植物由来の油を使ったSAFを利用した。
SAFの利用は米国材料試験協会(ASTM)の認可制で、現状では既存のジェット燃料にSAFを混合できる割合は50%が上限と決められている。今回の試験の成功を受け、GEホンダ・エアロ・エンジンズのメルビン・ハード社長は「将来に向けてSAFを100%使用できる可能性を示すことができた」とコメントした。
ホンダは6月、SAFの安全性を評価する国際団体のメンバーにアジア企業として初めて加わった。ホンダは2050年に自社の事業活動で二酸化炭素(CO2)排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を掲げており、ジェットでもSAFの利用を目指している。
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