ジールス、50億円調達 チャットボット強化

人工知能(AI)で問い合わせに答えて商品を提案するチャットボットのZEALS(ジールス、東京・目黒)はこのほど、第三者割当増資と融資で50億円を調達した。プロダクトの開発や人的投資に充てる。消費者の好みや以前の購入商品など収集できる情報の幅を広げ、商品を提案する精度を上げる。
同社は累計5億回以上のチャットからのビッグデータを生かし、独自のアルゴリズムで自然な会話を設計して消費者に顧客企業の商品を提案している。現在、対話アプリの「LINE」などのチャットから消費者の需要を予測している。今回の資金調達で、顧客企業のサイトとも連携して消費者の過去の商品の購入データなども基に需要を予測し、より適切な商品を提案できるようにする。
また、海外展開も強化する。2019年にタイ、台湾、フィリピンに進出していたが、新型コロナウイルスの流行で撤退した。再度アジアを中心に進出し、チャットボットの需要をとらえる。