KDDI、思い出ガラケー再起動 3Gが3月末で終了

KDDIは18日、東京・銀座の店舗で電源が入らなくなった「ガラケー」と呼ばれる従来型の携帯電話を再起動させるイベントを開いた。同社は3月末で第3世代(3G)の携帯電話サービスを終了する。そのためガラケーの電池を充電できる専用機器を設置して、持ち主の思い出が詰まった写真などのデータをよみがえらせる。今後も全国各地で定期的に同様のイベントを開く予定だ。
「おもいでケータイ再起動」と名付けられたイベントを、20日まで銀座の直営店で開く。同企画は2016年に始めた。新型コロナウイルス禍の影響で今回は2年ぶりの開催となった。専用の機器でガラケーの電池を充電し、保存されていた写真を印刷して手渡す。au以外のガラケーも対応し、無料で実施する。1日30組弱の枠はすぐに3日分が埋まったため、今後も全国各地で定期的に開く。
都内在住の和賀良介さん(44)は、過去に使っていた3台のガラケーを店舗に持ってきて充電を試みた。再起動できた携帯を操作して「最近やらなくなったスノーボードの動画や友達との写真もあって懐かしい」と笑顔を見せた。KDDIのブランドマネジメント部の西原由哲氏は「3Gや顧客への感謝の気持ちを込めてイベントをやっている。これからも顧客がわくわくすることを提案していく」と語る。
KDDIは「au」の3G携帯電話向けサービスを3月末に終了する。ソフトバンクは24年1月、NTTドコモも26年3月末に終了する予定だ。