京大とNTT西日本、データ活用プラットフォーム検証
京都大学は17日、NTT西日本と共同で実証実験用の検証施設「Platform Initiative Lab(プラットフォーム・イニシアチブ・ラボ)」を整備し、6月をめどに利用開始すると発表した。同施設では、社会に存在する様々なデータを活用・連携することを目指し、施設内の検証環境を使用して次世代プラットフォームの実証実験を展開する。
同施設ではワイヤレスであらゆるモノがネットにつながる「IoT」センサー、地域限定の高速通信規格「ローカル5G」の無線局設備、クラウド上でサーバーなどのインフラを提供する「IaaS(イアース)」やデータ処理基盤など、データ収集・処理プラットフォームとして必要な設備をそろえる。
農業や医療、防災といった様々な現場でデータの収集や分析、処理駆動まで可能で、ビジネスの創出にもつなげられる「ワンストップな実証実験環境」として提供する計画だ。
施設は京大吉田キャンパスとNTT西日本の本社に置き、2拠点間をネットワークで接続する。京大は次世代プラットフォームの設計・構築を通じた研究開発の促進や人材育成などを担い、NTT西日本はIaaSやデータ処理基盤を中心とした開発用検証環境の提供などを受け持つ。今後参加機関や協賛を募り、新たなビジネス創出や次世代プラットフォームの新規創出に貢献する人材輩出を目指す。
(日経クロステック/日経コンピュータ 伊神賢人)
[日経クロステック 2022年2月17日掲載]
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