「鬼滅」などアニメ曲が半数 著作権料トップ10
昨年度 JASRAC発表

日本音楽著作権協会(JASRAC)が18日に発表した2021年度に著作権使用料を多く分配した国内の楽曲トップ10のうち半数を、人気アニメ「鬼滅の刃」の主題歌「紅蓮華(ぐれんげ)」などアニメの主題歌が占めた。テレビアニメや映画のヒットに連動する形で、アニメの楽曲が広く聴かれるようになっている。
JASRACは音楽配信サービスやカラオケ、放送、CDなどで使用料を徴収し、作詞者や作曲者らに分配している。21年度の分配額の合計は前の年度比4%減の1159億円で、19年度に次いで過去3番目に大きかった。
21年度も新型コロナウイルス感染拡大の影響で演奏やカラオケの分配額は減少したが、動画配信や音楽サブスクリプションなどが堅調だった。

国内作品の分配額ランキングの首位は2年連続で「紅蓮華(ぐれんげ)」だった。2位は「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の主題歌の「炎」。いずれも歌手のLiSAさんが歌う。8位から10位までテレビアニメ「呪術廻戦」の主題歌でEveさんの「廻廻奇譚」などアニメの楽曲が入った。
アニメ楽曲がランキングで多数を占めた要因について、JASRACの宇佐美和男常任理事は「コロナ禍の巣ごもりで、動画配信でアニメを楽しむ人が増えた」と話す。