フライヤー、3億円調達 書籍要約サービスを1000社に

書籍の要約サービスを提供するフライヤー(東京・千代田)はこのほど、第三者割当増資で3億円を調達した。営業やマーケティング人材の採用などにあて、地方での拡販を進める。2023年までに1000社へのサービスの導入を目指す。
フライヤーは、ビジネス書などの書籍の要約が読めるサービスを個人と企業向けに提供する。財務や経営など各分野の専門知識を持ったライターが10分程度で読める分量に要約する。出版社や著者に許諾をとるが、収益の折半はしない。「過去に出版した書籍が重版につながるなど、出版社側にもメリットがある」(同社)とする。
企業向けには福利厚生や人材育成として売り込み、累計660社の導入実績がある。利用料は月額5万5000円からで、登録する利用者数に応じて変わる。第三者割当増資はXTech Ventures(クロステックベンチャーズ、東京・中央)やみずほキャピタルなどが引き受けた。