半導体の世界市場、22年は1.1%増 ガートナー調査
米調査会社ガートナーは17日、2022年の世界半導体市場が21年比1.1%増の6017億ドル(約77兆4500億円)だったとの推計を発表した。年後半にスマートフォン需要が失速したことなどを受け、半導体市場の減速感は強まっている。
市場全体の4分の1にあたるメモリーの売上高が10%減と大きく、マイナスに転じた。売上高の上位3社は21年と変わらず、首位は韓国のサムスン電子だった。

サムスンの半導体売上高は21年比10.4%減の655億ドルだった。メモリー市場の減速が逆風となった。2位の米インテルも、主要な搭載先であるパソコンが大きく落ち込んだことなどを受け、19.5%の減収だった。
「消費者が支出を絞り、企業も世界的な景気後退を見越し支出を減らし始めたことが、市場全体の成長に影響した」(ガートナー)という。
非メモリー分野の半導体は5.3%の増収だった。電動化が進む自動車や、産業機器などへの需要が底堅いアナログ半導体は19%増と大きく伸びている。
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