社長!社員に自社株を持たせても士気は上がりませんよ
内藤克「熱血税理士がずばり指摘! 社長!それやめませんか」(3)
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悩める経営者の役に立ちたい――。そんな思いを込めて「社長!それやめませんか」とアドバイスする熱血税理士・内藤克氏。同氏は社長が直面する様々な課題の解決方法を丁寧に解説した書籍『熱血税理士がずばり指摘! 社長!それやめませんか』(2022年12月、日経BP発行)を出版した。同書から組織改善に伴う課題の解決方法を4回にわたって紹介する。
◇ ◇ ◇
社長「先生!ちょうどいいところでお会いできました。今、ちょっと退職する従業員と株の買い取りでもめていまして……」
税理士「買い取り価格ですか?安過ぎるとでも言われましたか」
社長「その通りです。会社が提示している金額で妥協しないのなら、買い取らずに放っておこうと思っていまして」
税理士「御社の株の譲渡は取締役会の承認が必要ですから、勝手に売ることはできませんよね」
社長「はい。これまで配当も良かったし、ここでごねるなんて、少し頭にきているんですよね」
税理士「けれども、放っておくと税務上の金額ではなく、裁判所が決めた金額になるので、はるかに高い金額で買い取るはめになるかもしれませんよ」
社長「え!どういうことですか?」
税理士「今、それについてお話しする時間はありますか?(こうなることも踏まえ、従業員に安易に自社株を持たせるべきではないのに)」...
税理士「買い取り価格ですか?安過ぎるとでも言われましたか」
社長「その通りです。会社が提示している金額で妥協しないのなら、買い取らずに放っておこうと思っていまして」
税理士「御社の株の譲渡は取締役会の承認が必要ですから、勝手に売ることはできませんよね」
社長「はい。これまで配当も良かったし、ここでごねるなんて、少し頭にきているんですよね」
税理士「けれども、放っておくと税務上の金額ではなく、裁判所が決めた金額になるので、はるかに高い金額で買い取るはめになるかもしれませんよ」
社長「え!どういうことですか?」
税理士「今、それについてお話しする時間はありますか?(こうなることも踏まえ、従業員に安易に自社株を持たせるべきではないのに)」...
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