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東芝の社外取締役、株主提案に賛成表明 会社側は反対

(更新)

東芝の社外取締役で指名委員会の委員長を務めるレイモンド・ゼイジ氏は17日、東芝が24日に開く臨時株主総会で諮る株主提案に、株主として賛成すると明らかにした。株主提案は株式の非公開化などを積極検討するよう求めるもので、東芝は会社として反対を表明している。会社の方針決定に関わった取締役が逆の意思を表明する異例の状況になっている。

ゼイジ氏が自身のツイッターで声明を公表した。ゼイジ氏は物言う株主(アクティビスト)との協議を経て招いた社外取締役の1人。個人として2021年3月末で約38万株(発行済み株式の0.1%弱)を保有する。株主提案に賛成の意思を示す一方、東芝が提案しているグループ全体を2分割する計画についての議案への賛否は明確にしなかった。

株主提案は大株主でシンガポール拠点の資産運用会社、3Dインベストメント・パートナーズがしている。非公開化か出資の受け入れを積極検討し、検討内容や受領した提案の詳細を株主に定期報告するよう求めるもの。東芝は2月の取締役会で、分割案が最善の方策で、他の選択肢は排除しないが経営判断に委ねられていると、株主提案への反対を決議していた。

分割計画は「戦略委員会」が策定を主導した。ゼイジ氏は戦略委の委員も務めている。戦略委は分割計画の策定過程で、非公開化も検討したとしていた。ゼイジ氏は17日に議案に賛成するとした上で、「非公開化の可能性と分割計画の潜在価値を比較するため、追加情報を株主に提供できる」とした。

東芝は17日、「ゼイジ氏が個人として出したもの」とコメントした。株主提案への反対に「変更はない」とした上で、「(分割計画に関する)議案について、株主の皆様に賛同いただけるよう引き続き説明をつくす」とした。

東芝の一部株主からは非公開化の検討を続けるべきだとの声がでている。株主にとっては保有株すべてを高値で売却でき、株主提案が可決すれば実現性が高まるとみているからだ。

東芝は臨時総会で2分割計画に対する株主の意向を確認し、過半数の賛成を得て実現につなげようとしている。ただ臨時総会を来週に控え、分割案への逆風は強まっている。

筆頭株主でシンガポールの投資ファンドのエフィッシモ・キャピタル・マネージメントなどアクティビストは会社提案への不支持を表明している。インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)など海外株主の意思決定に影響力を持つ米議決権行使助言会社2社も株主に反対を推奨している。

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