日本郵便、日本初レベル4のドローン飛行 23日に実証

日本郵便は17日、有人地帯で操縦者が機体を目視せずに飛行させる「レベル4」のドローン飛行を国内で初めて実施すると発表した。23日に東京都奥多摩町の住宅街で試験配送を行う。山間地域などでの配送時間の短縮や、小口貨物の配送コスト削減などの効果が見込めるドローン配送の実現に向けて検討を進める。
17日付で国土交通省航空局から飛行の承認を得た。ドローン開発を手掛けるACSLの機体を活用し、奥多摩郵便局から往復約4.5キロメートルの距離にある住宅まで荷物を運ぶ。飛行高度は20〜145メートル、最高速度は時速36キロメートルで実施する。住宅地の上空でも安全に荷物を配送できるかなどを検証する。
2022年12月から住宅地など有人地帯で「レベル4」の飛行が解禁された。ドローン配送は物流配送のほか、災害救助の支援や離島への医薬品輸送など幅広い用途が期待される。日本郵便は16年度から輸配送業務でのドローン活用を検討し、現時点では23年度以降の実用化を目指している。
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