/

ルネサス、パワー半導体に900億円投資

 甲府工場再開、生産能力2倍に

(更新)

ルネサスエレクトロニクスは17日、電力制御に使うパワー半導体の増産に約900億円を投じると発表した。閉鎖していた工場に装置を導入し稼働を再開。大型基板(ウエハー)用ラインで2025年から量産し、生産能力を2倍にする。パワー半導体は電気自動車(EV)向けの需要が急増し、工場投資に抑制的だったルネサスも能力拡大に踏みきった。

14年10月に閉鎖した甲府工場(山梨県甲斐市)に新たに製造装置を導入し、大量生産に適した直径300ミリメートルのウエハーに対応する。これまでルネサスはパワー半導体を150~200ミリメートルのウエハーで生産しており、大型ウエハーへの対応は初めてとなる。24年上半期に稼働を始め、25年から自動車向けを中心に本格的な量産に移る。

稼働を再開する甲府工場には200~300人程度が従事する見通しだ。このうち、半数程度が山梨県内での新たな雇用につながるという。

富士経済によると、パワー半導体の市場規模は30年に20年比で約4割増の4兆471億円になる見通しだ。

パワー半導体は製品の省エネ性能を左右するため、EVの本格普及を前に需要が急拡大している。ルネサスは国内拠点の集約を進め、自社工場を最小限にする「ファブライト」戦略を進めてきたが、需要の取り込みに向けて大型投資に転じる。

国内の競合である東芝富士電機三菱電機なども増産に向けた投資に動いているほか、自動車部品大手のデンソーも台湾企業との提携を明らかにしている。

300ミリメートルのウエハーを使ったパワー半導体の量産では、独インフィニオンテクノロジーズが先行している。後発の日本勢は、効率的な生産ラインをどれだけ早く立ち上げられるかが焦点になる。

パワー半導体は、半導体製品の中でも日本企業が一定の市場シェアを残している分野だ。最終的な需要家となる自動車メーカーも日本国内に多く、経済産業省の半導体戦略の中でも重要領域の一つにあげられている。ルネサスは今回の投資について「経産省の半導体戦略を踏まえ、同省とも緊密に連携する」としている。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン