商船三井、クルーズ船1隻購入 24年末にも運航開始

商船三井は17日、米シーボンクルーズからクルーズ船1隻を購入したと発表した。2024年末をめどにグループの商船三井客船(東京・港)が日本を中心とした海域でのサービス提供を始める計画。購入額は明らかにしていない。
クルーズ船は09年完成で、全長は約200メートル、客室が229室、定員が458名。全客室にベランダがあり、広さも28平方メートル以上と一般的なクルーズ船と比べてゆとりがあるという。また、船内には4つのレストランを持つ。
24年秋ごろまでは現在の船舶所有者がサービスを継続する。販売価格や船名は23年夏までに商船三井客船が発表する。運航している「にっぽん丸」と合わせて2隻体制とすることで「日本各地の発着を大幅に増やし、より多くの乗船機会を創出できる」(商船三井)としている。
商船三井は22年に1000億円を投じ、27年ごろにクルーズ船を2隻建造すると発表している。クルーズ事業を新たな成長分野と位置付ける。海運市況との関連が低いクルーズ船や不動産事業に投資をすることで、業績の安定化を図る。
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