リチウムイオン電池世界市場、25年に12兆円 民間調査
調査会社の富士経済(東京・中央)はこのほど、リチウムイオン電池の世界市場の予測を発表した。2025年には20年比84%増の12兆3315億円を見込む。世界各地で環境規制が進み、電気自動車(EV)向けや家庭での蓄電用途などで需要が拡大する。
EVなど自動車向けの市場は25年に2.1倍の9兆3890億円を見込み、市場全体の約8割を占める。中国ではバスやタクシーなどをガソリン車からEVに置き換えることを推進しており、需要が高まっている。
小型の電池は電動工具や電動アシスト自転車に使用され、25年には3%増の1兆8455億円を見込む。鉛蓄電池と比較すると長寿命で場所をとらないため、家庭用蓄電池としての活用も進むとみられる。
リチウムイオン電池はエネルギー密度が高く、小型化や高出力化に対応できる電池。EVの普及にともないニッケル水素電池や鉛蓄電池からの置き換えが進む。
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