JERAが鹿島火力1〜6号機を廃止 50年前後経過で

東京電力ホールディングスと中部電力が折半出資するJERAは17日、鹿島火力発電所1〜6号機(茨城県神栖市、計440万キロワット)を3月31日に廃止すると発表した。運転開始から50年前後が経過しており、発電効率も低いことから長期計画停止に入っている。廃止による電力需給への影響はないという。
都市ガス燃料で2014年に運転を始めた鹿島発電所7-1〜3軸(計126万キロワット)は残す。1〜6号機は1970年代に稼働し、原油で発電する。1〜4号機は14年から、5〜6号機は20年から長期停止に入っていた。解体工事は23年度内に始める。跡地の再利用など土地活用は未定としている。
JERAは20年代にかけて姉崎火力発電所新2、3号機(千葉県市原市、計130万キロワット)を含め計494万キロワットの火力発電所を新たに稼働させるなどして、供給力の維持を図る。

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